中国の経済
私は、文化のみがその国の未来を決定するという文化決定論者ではありません。
もしマルクス主義=毛沢東思想が中国の超長期の動向である資本主義的近代化とあい入れる思想であれば、それが長く中国に土着化していく可能性もあるでしょう。
しかし事実はまったくその逆です。
そこでこの中国的に変容されたマルクス主義も、長いタームから考えれば、結局は放逐されていく可能性が高いです。
その場合には、中国は真の近代化をなしとげ、資本主義大国に生まれ変わるでしょう。
ただし、中国の支配層の問には、もし、中国にいまの共産党のような強力な統一的政治組織がなくなり、かつイデオロギーも消滅して、そこに外国資本が自由に投資できるようになったとしたら。
再度、19世紀的な植民地状態が再来するのではないかという恐れが根強いです。
中国政府には、かつて日本をはじめとした列強諸国が、強盗のようにして租界を創り、各地を割譲するといった状況が、ふたたび来るのではないでしょうか。
そこまでいかなくとも、中国大陸が、外国の資本主義の餌食となって喰い荒らされてしまうのではないかという、強い危機感があるはずです。
この不安感が強く働いている以上、中国政府はたとえ本格的な近代化を決意しても、変化を急速に推進することはできないでしょう。